- 2014.09.06
- 重陽の節句...「なぜ重陽?」「何の祝い?」
お正月、ひな祭り、端午の節句、七夕、そして最後が重陽の節句。
中国から伝わった五節句の中でも、あまり目立たない存在かもしれませんね。
だからこそ、「なぜ重陽っていうの?」「何を祝うの?」と疑問も
多いと思います。
陰陽学説では、陽は奇数、陰は偶数とし、1の位の最大の陽は「9」。
つまり、9月9日はその陽が月と日で重なる最大の日だというのです。
陰陽の思想では、バランスが取れていることがとても重要なので、
陽が強すぎるのもきらいます。
なので、邪気を払い長寿を願うために、中国では不老長寿にいいと
いわれていた菊の花を使った菊酒を飲む習慣があり、別名を「菊の節句」
といったりしました。
漢方薬でも菊は使用されています。
清熱解毒の作用があり、熱を冷まし、目をすっきりしたり、
頭痛を和らげたり、炎症を鎮めたりし、
白いもの、黄色いもの、野菊、とそれぞれ少しずつ作用も異なり、症状によって
分けて使ったりします。
薬膳では、、、やはりお茶にするのが手軽でいいかと思います。
菊花だけだと香りや苦味が強いので、緑茶やミントをあわせたり、
華やかにしたいなら「八宝茶」もオススメです。
たとえば、菊花と緑茶、これに目にいいクコ、潤いの白きくらげと干しイチジク、
氷砂糖はお好みで。
これで目にもスッキリ!潤いアップの秋の「八宝茶」になります。
ちなみに写真は「菊花かぶ」。
かぶを菊に見立てた甘酢漬けですね。
9月9日はまだ本来の菊の季節ではないので(節句は旧暦ですから)、
このように菊に見立てたものでもいいし、秋の味覚で献立をたてても素敵ですね。
みなさまも、思い思いの「重陽」をお楽しみください☆